苫米地式認定コーチ横山です。
人間の脳は「現状維持がデフォルト」です。
生命を維持するために過去の経験、特に失敗したことを元に学習をしています。
現状の外、未知の物事に対して行動を起こそうとすると、
「やらなくていい理由」「やめることが正しいとする証拠」が頭の中で生み出されます。
その考えや態度が正当であることを強化する情報が目に入るようになり、ますます現状の外へのアクションが取りづらくなっていきます。
今回は「言い訳」や「現状維持を強化するための先送り」への特効薬として、冷静に対処出来るようになるための《3つの問いかけ》をご紹介します。
問いかけ1.「それって本当?」
疑うことで抽象度が高まる
言い訳やネガティブな感情・思考が出てきてしまうこと自体は問題ではありません。
その考えを受け入れ、実行していく(または実行しない)ことが問題の本質です。
「外国語を使って仕事をしてみたいけれど、時間がない」
ということを思ったとします。
これは本当か、本当に時間がないのかどうか、時間がないせいで出来ないのか
ということを問いかけるだけでも効果があります。
もちろん「時間がない」ことを正当化する証拠や考えでなく、
「時間がある」「外国語を学習することは出来る」という解決策や達成方法を吟味していくことに集中しましょう。
情報(知識・体験)を集める中でスコトーマが外れていく
対案や他の選択肢、解決方法が見つかれば、それが実際に有効かどうか調べてみるといいでしょう。
未知の分野や、今まで考えたことがないことであれば情報が少ないはずです。なのでまずはそれを集めることからスタートだと思います。
「情報の少なさがスコトーマを作っていた」ということは案外あります。
沢山の情報を集めることだけでも、どんどん新しい方法が見つかります。
興味・関心を持って集めることで、脳は活性化し吸収も早いですし、活用や発想もクリエイティブに行うことができます。
今はyoutubeなどで外国語の学習について発信している人もいますし、実際にネイティブの方の動画もあるはずなので、発音や実際の運用も無償でいくらでも学ぶことが出来ます。
スマホやタブレットがあれば、隙間時間に学習することも可能ですね。
時間のつかい方があまりうまくないのであれば、タイムマネジメントなどの書籍などを参考にして実践していけば、外国語学習だけでなく、生活自体を大きく改善していくことも出来ます。
「言い訳」から始まったことのはずですが、少し立ち止まって問いかけをするだけで、「やらないと損、むしろ凄くやりたい!!」という気持ちにまで変わってしまいます。
もちろん最初の段階でwant toでなければ、have toに縛られることにもなりますので、want toであるか自体の吟味も必要です。
問いかけ2.「ゴール側の自分ならどうしてる?」
現状の価値観から抜け出す
現状維持が続く場合は、現状の範囲だけから答えを探そうとしています。
そして現状の価値観や重要度で判断・評価を続けていて解決がなされないのなら、現状の中には情報がない、もしくは情報が足りないということになります。
解決や打破を早めたければ、新しい方法やまだ試みていないことに目を向けてみましょう。
そこでゴール側の価値基準・重要度がヒントになります。
「ゴール側の自分ならどういうセルフトークをしているのか?」
「どういったアクションを取っているのか?」
という問いかけによってわかってきますが、
問いかけ自体にも、問いかけに対しての答えに正解はありません。
しかしゴールを実際に達成し、より素晴らしい自分であるならば、前向きで落ち着いたポジティブな状態でいるでしょう。
過去の経験や現在の状態から抜け出し、制限なく自由に超理想的な自分を描いてみてください。
そしてそれこそが本来の自分、「私らしい」と受け入れることでゴール達成に相応しい行動・態度を取ることが可能になっていきます。
不安が不満になり、具体的な解決への意欲やエネルギー、方法も見つかるようになるでしょう。
未来志向・思考によって「今」を見る
未来・ゴールで自分が何をしているのかを決めると、
今自分は何をしているのか、本来であればどんな状態であるべきか、実現のために何が必要ななのか
ということが決まってきます。
ゴール側の自分の姿に足りないもの=実現するために必要なもの
がわかれば具体的な方法・情報へのアクセスも容易になりますし、want toで、望ましい姿になるためなら自然と情報収集は行えるでしょう。
ここでも「自分には出来そうにない」「また失敗してしまうのでは」というネガティブな感情は不要です。エフィカシーを高めてゴール側の自分を肯定し、受け入れていきましょう。
問いかけ3.「解決・達成したらどんなポジティブな状態?」
方法ではなく、ゴールが先
やはり方法ではなく、ゴールつまり達成した後の状態が重要です。まずは望ましい状態がどんなものであるかについて考え、感じる必要があります。
外国語学習の例で言えば、
「ビジネスの場面でも使えるまでマスターし、ビジネスマンとして世界中を飛び回っている」
「海外のSF小説を原語で読み、いち早く日本に紹介している」
というようなことですね。
もちろん「海外旅行を一人で楽しみ、現地の人たちと楽しくコミュニケーションを取っている」ということでも構いません。
要は達成した時に何をしているのか、そしてその状態や状況の時にどういう情動を感じているのか、ということです。
つまりワクワクするイメージを膨らませるということですね。
そのためにも身体を緩め、リラックスすることが重要です。
逆腹式呼吸や軽いストレッチなどで、身体の緊張をほぐしイメージすることに集中できる環境を整えましょう。
スマホやPCの横で「ながら」で行ってしまうと、不要な刺激・情報を受け取ることになります。
しっかりとリラックスする時間や環境を確保し、情報収集の必要性が出てきてからスマホなどを使うようにしてみてください。
ゴール側の臨場感を高める《アファメーション》の技術
そして未来の記憶をつくる・ゴール側の臨場感を高める技術が
《アファメーション》であり、機能させるために守るべきルールが11個あります。
【アファメーション11のルール】
1.一人称を使う
2.肯定形で記述する
3.「達成している」という内容にする
4.現在進行形で書く
5.比較をしない
6.「動」を表す言葉を使う
7.情動を表す言葉を使う
8.記述の精度を高める
9.バランスを取る
10.リアルなものにする
11.秘密にする
詳細に解説することは省きますが、アファメーションを行うためには押さえるべきものなので、セミナーや企画の中でご紹介していきたいと思います。
先に詳しく知りたい方はルー・タイスの『アファメーション』苫米地英人博士の『言葉があなたの人生を決める』、また『コンフォートゾーンの作り方』などをしっかりと読んでいただければと思います。
まとめ
現状・「いま」を高い視点から眺める
現状の情報だけを頼りにすると、現状の最適化が起こります。現状維持が強まり、望むゴールの達成が遠のきます。
そして重要なのは、ゴール設定もwant to、自分で望むところからスタートということです。
現状維持を望む、「ゴール設定なんかしたくない」というのであれば、そちらを選択するのも本人次第です。
ゴールを選び、一歩踏み出すところから自らの意志・意思を尊重しています。価値観は人それぞれ、生き方も人それぞれです。
ゴール設定をしエフィカシーを高め、未来からの視点を持つことで
現状でのスコトーマが外れていき、解決策や達成方法が見えてきます。
高い視点を持つということは、様々な価値観や重要度を取り入れるということでもあります。
現状の外にwant toを基準に設定したゴールを持つことで、価値観や重要度の変化が起こります。
そしてゴール設定自体が、過去志向からの解放となり新しい物の見方、新しい態度を作り出すインパクトを持っています。
是非過去や現在の結果や自己評価で未来を決めず、自由にゴールイメージを描いてみてください。セルフトークのコントロールや、今回の記事を参考にネガティブな感情を捨てて、want toで楽しみながらゴールへと進んでいきましょう!
今後も、コーチングを実践されている方、
これから実践されていく方をサポートするセミナーや企画を予定していますので、
ブログやSNSなどで告知をチェックしていただければと思います。
また、質問やご感想などは下記のお問い合わせフォームなどからお気軽にどうぞ。
お読みいただきありがとうございます。
横山でした。
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