こんにちは、横山です。
元祖コーチ、ルー・タイスの著書『アファメーション』に素晴らしい一節がありました(というか全篇素晴らしいです笑)
とくにゴール設定に悩み、不安を感じたり、逆に手応えを感じられなかったりする方は必見です。
人が夢を諦めてしまうとき
まずは少し長いですが、今回ご紹介したい部分を引用します。
あるとき、私の娘の一人が学校でチアリーダーの入部テストを受けようとしていたのに、直前になってやめてしまいました。私はあきらめた理由をたずねたました。
「どうしてやめたんだい?やりたいことを途中であきらめるのを習慣にしてしまってはいけないよ」
すると、娘は怒ってこう言い返しました。
「試して失敗するのが嫌だったの。パパは失敗したことなどないでしょう?何をやってもいつも勝って、いつも成功しているじゃない」
私は驚きました。娘が私のことをそんなふうに思っていたなんて。そして気づきました。
「この子は私が失敗したところ、負けたところ、うまくいかなかったところを、まったく見ていない。私たちの事業や人生の成功面だけを見ている」
そこで、娘にこう言いました。
「君が見ているのは、うまくいっていることだけだ。パパが十のことを始めて、そのうち六つか七つは失敗しているのを見ていないだろう?うまくいった三つか四つのことだけを見ているんだ。だから、『私は完璧じゃないといけない、両親は完璧だし、周りの人たちも完璧だから。彼は絶対にドジをしない』と思っている。でも、それは正しくないんだよ」
自分以外の人は完璧で、自分は欠点だらけだと思っているとしたら、あなたのセルフトーク、自尊心、目標設定能力に何が起こるでしょう?あなたは何かを始めようとしなくなります。自分にとって価値ある目標を追いかけなくなります。間違いを犯してはいけないとか、他の人はいつも成功しているとか感じたり信じたりすると、本当はできるはずのことをしなくなったり、簡単に達成できる目標しか設定しないようになります。自分の能力を伸ばそうとしなくなってしまいます。
ルー・タイス『アファメーション』より
私たちは恐れ不安を感じたときや、「間違ってはいけない」「成功しなければならない」と感じたとき、何かをすることを諦めがちです。
その働きの裏には、上にあるように「自分を欠点だらけだ」という誤った認識があります。
ゴール設定をするためにはどんな自分であるべきか?
価値あるゴールを設定し、達成できる人間であると認めるところから始めてみましょう。
とくに現状の外のゴールを設定するとき、未来思考で人生を考えるときには、「過去の経験」「現在の状態」を考慮する必要はありません。
ゴール達成できるだろうか、私にそんなことができるだろうか、というセルフトークをしていたり、ネガティブなセルフイメージを受け入れたままゴール設定に臨めば、当然大きなゴールというのは受け入れ難いものになります。
無理やりゴール設定することで、ゴールが重荷になってしまうという危険性があります。
ゴール設定はあくまでwant toで行います。
ゴール設定をするということ自体がもの凄いことなのだと感じていただきたいのです。
ゴールを設定することで、達成方法は見つかります。
ゴールが高ければ高いほど、エフィカシー(ゴール達成の自己能力の自己評価)も高めていけます。
現状の外へゴールを設定しようとしている、ゴールを欲しているというその意志・意思を徹底的に褒めてください。
セルフイメージを高めてゴールを設定しよう
セルフイメージを高める、セルフイメージを理想のものにしていくことに根拠はいらないのです。
ほとんどの人は
・過去に〇〇をしたから私はすごい
・現在△△だから私の人生は最高
と考えます。
もちろん事実として誇れたり、そのことによってポジティブな気分になったりするのは良いことです。
しかし、ゴールを設定してセルフイメージをゴール達成にふさわしいものにしていくには、逆の方法を取る必要があります。
それは
「私はすごい」「私の人生は最高」と決めてから、その根拠を探していく方法です。
根拠となるものは、それを見つけた時にわかります。
「私はすごい」「私の人生は最高」とセルフトークをして、ポジティブな情動を思い出しましょう。
それを繰り返していくと、実際にあなたがすごい理由・事実・出来事が見つかります。
あなたの人生が最高であることを根拠づける出来事や体験が生まれます。
そうなればやりたいことやゴールが見つかるようになります。
もっと最高になるためにワクワクするゴールを設定しようと意欲がわきます。
ほとんどの人は自分自身のことを過小評価しています。
ゴールを設定することで能力が引き出されるということを考えれば、常に自分自身の能力はほとんどが眠った状態であると言えます。
あなたの能力はこれからどんどん開花していきます。
お読みいただきありがとうございます。
苫米地式コーチング認定コーチ 横山
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